Start Python Club（Stapy）はPythonの初心者からマスターまで幅広いレベルの人が集まる草の根コミュニティです。2015年5月の設立以降、毎月勉強会を開催し、ウェブサイト上のメンバーは2,300名を超えました。オープンソースの開発を支えるには人と人のつながりが大切です。Stapyの活動を通じて得た経験から、Pythonコミュニティの発展のために、何ができるかを考えます。

Start Python Clubは初心者からマスターまでいろいろな人が集まり、様々な技術について気軽に語り合い、交流する場を提供しています。コミュニティに参加することで、新しい技術を学ぶだけでなく、悩みや志を共有する仲間を見つけることができます。人と人のつながりは、スキルレベルの向上やモチベーションの維持にとって良いサプリメントになります。この講演ではこれまでの活動を紹介した上で、日本のPython界の発展に必要な、草の根コミュニティの意義や価値をみなさんと共有します。

### コミュニティ設立の経緯 私はデータサイエンスとウェブ技術に関心を持ち、Pythonを学び始めました。教科書やオンラインコースを使い、独学で勉強を続けましたが、どのように実用に生かしたらよいかわからず、途方に暮れました。このとき自分のようにPythonのプログラミングを学びたいけれども、周りにメンターや仲間がいないで悩んでいる人は多いだろうと思いました。そこでPythonを気軽に学ぶ場としてStart Python Club（Stapy）を立ち上げました。 ### Stapyの活動 Stapyは2015年5月の設立以降、Pythonに関するいろいろなトピックスを取り上げ、毎月、講演形式の勉強会を開催しています。勉強会の後には懇親会を開催し、参加者同士で交流しています。設立から2年経ち、Connpassのグループメンバーは2,300名を超えました。勉強会以外に、長野などの地方巡業、理研AIPとの合同研究会など、活動の範囲を広げています。 ### 草の根コミュニティの意義 オープンソースソフトウェア（OSS）であるPythonの開発と普及を促進するには、その利益を享受するエコシステムが欠かせません。Stapyは、初心者からマスターまでいろいろな人が集まり、様々な技術やその応用について語り合い、交流する場を提供しています。講演を聞いて技術を学ぶだけではなく、プログラミングに関する悩みを相談したり、一緒に開発する仲間を探したりする、人と人のつながりを生み出しています。 ### Start Python Club サイト [http://startpython.connpass.com/](http://startpython.connpass.com/)